デジカメ 紛失ちう

ご無沙汰しておりました。

福井に帰省して やるべきことすべて済ませ 東京に戻ってきたのが1週間前。

それからは心と体の復活に時間がかかり ようやく今日ブログをアップする活力が湧いてきて

『さて ブログ書こ!』となりましたが デジカメが無いのです。。

持ち帰ってきたのは間違いないので 家の中で行方不明?

『ナンタルチア・サンタルチア(わかる方はわかりますね^^;)』

ひとりでそんな言葉つぶやきながら探しますが 出てきません。。

なので・・・

お写真なしで アップしますねー


今回の帰省はいろいろ用事が立て込んでいてすごく大変だったのですが 一番きつかったのは

老いていく両親の現状でした。

父は・・・ 

足腰が弱くなり杖なしでは歩けません。外に出る時は車いすのお世話になります。

心臓の働きも衰えが目立ち トイレに行って戻ってくると呼吸が苦しそうで

しばらくは会話もできないほど。。

足のむくみもひどくなっていて 血流も悪いので寒い寒いと言っています。

母の介護なしでは生活はできない状況。

なのに 母に対する態度は横柄で 助けてくれている現状に感謝どころか

思うようにいかないと言ってはイライラしています。

母は・・・

足腰はしっかりしていて機敏に動けますが 右手親指に腱鞘炎を発症して

ビンの蓋をあけたり 雑巾を絞ったり 包丁を握るのも痛いようです。

それでもひとりで着替えることのできない父を介助して ズボンをあげたりしています。

私が母の変わりにしようとしたところ 父は私を拒絶!

「だったらお母さんに優しくしたら」と思わず言った次第。

なにより母が辛いのは 父のその横柄な態度のようです。

昔から 父が絶対的権限のある家だったので 母が黙って従うのが当たり前 しかし

母も勘忍袋のをが切れる寸前のようで 都度都度 父に反論をしています。


幸いなことに 父も母も認知症は無く 父は税理士として 母は民生委員として

数年前まで働いていたのが良かったようです。

頭はしっかりしていても 身体が思うように動かないジレンマ。

まさしく老いに苦しんでいます。。


ここから書くことは とても迷いました。

両親の恥のような内容です。

でも 綺麗ごとでは済まない老いの現状をしっかり記録しておきます。


私が東京に戻る前日の夕方。

明日の朝早いので お別れを言っておこうと実家に寄りました。

二人で一つのテレビを見ていましたが 会話は無く どんよりした空気が流れています。

いつものことなので気にはしませんが。。

私が来たことで会話がはじまったのですが ふとした会話の端から母が激高!

「もーいや! 離婚してください! もう 出てくー」

というような言葉を涙ながらに羅列して 車の鍵と鞄を持って出ていこうとします。

はじめは母の心の膿みを全部出せばいいと思い私は聞いていましたが

車の鍵を持ったのでこれはいけないと思い 母の手から車の鍵を取り上げようとした瞬間

「痛い!痛い!」と母が泣きながら叫びます。

腱鞘炎のところを私はひねっていたようです。

その痛みで母はその場に崩れ落ちるように座り込み 家を出ていくとは言わなくなりましたが

今度は父が

「こうやってひとりでわめき散らしているけど お父さんは一言も言わない」と言うのです。


今までの私なら 両親のこういう修羅場を目にしたら泣いていたことでしょう。

でもこの時は涙が出るどころか なんだか 覚悟が決まりました。

私はこの家の長女! 私がしっかりしなくては両親は幸せな最後を迎えられない。。

そんな思いにでもなったのかわかりませんが 私は冷静に でも気持ちは興奮気味に

「お父さんとお母さんは56年間 仲のいい夫婦できて 私達娘のお手本であったのに

 なんで残り数年をこんな喧嘩ばかりして過ごすの!

 もっと思いやりを持って暮らせないんか!娘として情けないわ!」

もっといろいろ言ったと思うのですが 記憶定かではないのでこれだけにしておきます。

父と母 黙り込んでしまい そして フッと空気が軽くなったのです。


「私帰るわ。。」そう言って私が立ちあがったら 父が

「ご飯出していってくれ!」と言うのです。

さっきまでは 腹は減ってないからまだ食べないとか言ってたのに・・・

母も

「そこにおかずできているから よそって出してあげて。」と言うのです。。

私も何事も無かったかのように 

「ご飯は普通量でいいんか?」とかききながら 二人の食事をテーブルにセッティング。

母も表情が柔和になり テーブルに着きました。

その後 二人はどういう会話をしてご飯を食べたか 私は帰ってしまったのでわかりませんが

二人の関係に風穴を開けたように思います。


ふたりの妹にすぐに電話をして 事の次第を報告。

ふたりともそれぞれに今回の修羅場を受け入れ 今後を考えてくれたみたいです。

いろいろあるけれど 三人の娘が絶対あなたたちを守りますよ^^

だから 最後のその日まで笑っていられる努力 しようね。。


後日談

下の妹が一昨日 用事があって実家に電話をしたら 

母の声がなんだか楽そうに感じたと言ってきました。

少しでもいい 父も母も生きていることが楽しいって思ってくれたら・・・