ひとりグラスリッツェン

私の習い事のグラスリッツェンの先生は

「一日5分でいいから 毎日針を持ってくださいね。たとえ5分でも針を持つことで

 とても上達が早いですよ。」とおっしゃいます。

わかってはいるんですけど なかなかその5分が作れなくて あっという間に数日が

過ぎてしまいます。

グラスリッツェンとはガラスのコップやお皿に ダイヤモンドの粉を吹き付けた針で

削りながら陰影をつけてデザインするものです。

特殊な道具は必要ありません。

場所も取らず家で作業するにしてもほんの少しのスペースで充分です。

だから 毎日5分の時間だけでも針を動かすことは 大した労力ではないんです。

上達の遅い私としては せめて先生のお言葉だけは守らなくてはと思い 昨日と今日は

ひとりでグラスリッツェンをしました。

写図(デザインを写すこと)と輪郭は済んでいます。。

次は荒彫りと言って針の道筋をつける作業です。

こんなに汚くていいのかと思うくらいかるーく彫りすじをつけます。

何が何だかわからないでしょ?

彫ってる自分も不安でたまらないんです。

これでいいのだろうか?間違って彫っていないだろうか?

そう思うと手が動かなくなってしまいます。

彫るということは取り返しがつきません。

「あっ まちがった!」といって消しゴムで消すことは出来なくて その失敗を

いかに失敗じゃないように作品に反映させるかが大切なんですが まだまだ初心者の私には

そんな技術もなくて ただただおろおろするばかり・・・

家での作業が遠のく理由の一つです。

今日私が使用していた道具たちです。

白いものは右の小指にはめるもので 彫っているときに出てくる細かい粒子を払うものです。

メガネは悲しいかなシニアグラス。

無くても大丈夫なんですけど グラスをする時だけはものすごく細かい作業なので

100均で買ったものを使っています。

それと作業の時に必要なものの一つに音楽がありました。

お教室の時はいつもジャズが流れています。

それはお教室の場所が先生のご主人が経営されているBARなので 有線から流れて

きています。

家でする時は パソコンからCDでユーミンを流しながら作業しています。

今日流していたのは ベストアルバムで1972-1976のものでした。

その中で懐かしくて 手を止めたのがこの曲。

そういえばこんな冷たいあしらいを受けた彼がいたなーななんて思い出したりして^^;

この作品 今やっているソーサーのほかにカップもあります。

まだまだ始まったばかり。この調子じゃあ いったいいつ出来上がるのでしょうか。

我ながら 不安です。

せめて 来年には完成させたいなー。

出来あがりはこうなります

手彫りなんですから 私の手が動かないことには完成できないですよね。