柴田神社

昨日、3時台の特急しらさぎで福井から名古屋に戻るつもりで　少し早目の

2時半頃に福井駅に来ました。

駅の構内がなんかざわついています。

いつもより人が多くたむろしていて　中には地べたに座り込んでいる人も・・・

「あれ　おかしいなぁ。どうしたんだろ？　なんかいつもと雰囲気違う！」

最近ちょくちょく福井駅を利用しているのでわかります。

掲示板をみると金沢と小松の間で人身事故があり列車が止まっているとのこと。

「だからなのか〜　こんなに人がいるのは。」納得。

再開は間もなくするらしいけれど　とても定刻通りには乗れません。

1時間くらいは遅れるのではないでしょうか？

「う〜ん。早めに来た時に限ってこれかよ〜」と独り言。

駅でボッーとしているのもつまらないので　久しぶりに駅から数分の所にある

柴田神社に行くことにしました。

柴田神社とは今話題の大河ドラマ「江」でお馴染み柴田勝家とお市の方が

秀吉に攻められて自害した場所です。

最近では観光スポットになっていて観光客の方々も県外から来てくださって

いるそうです。観光資源に乏しい福井にとってはありがたいことです。

福井に住んでいる時にはさほど気にならなかった福井の観光地ですが

名古屋に住み始めてからは　「福井の見どころは？」などと聞かれると

「東尋坊」と「永平寺」しか言えない私がいてしゅんと小さくなってしまいます。

他にもあるんですよ。私がお勧めしたい場所が…

だけど交通費払ってきていただくほどの価値はあるのかな？って考えてしまって

口からでなくなってしまうんです。

今は「江」ブームに乗ってどんどん柴田神社をアピールしようと思っています。

なにせ江の母お市の方が自害した場所なのですから…


自称福井大使としてはもう一度きちんと柴田神社を見ておきたくて訪ねたのです。

歴史は好きでした。特に戦国時代の女性の生き方には高校の頃から興味があり

そんな小説も数知れず読みました。

当時はねね（おね）　淀（茶々）などが興味の的でしたが　この年になると

お市の方に興味を覚えます。

浅井長政のところに兄織田信長に無理やり嫁がされ　でも幸せに暮らしを育んでい

たのに兄の戦略で夫長政を殺され　はらわた煮えくり返る状況にいるにも関わらず

男どもの都合で柴田勝家に三人の子供を連れて嫁がされ　それなのに子供たちを

勝家に慕わせる母の愛は見事だと思います。

母になったからこそ　いいえ人妻になった今だからこそ　お市の方の賢さ強さは

感服します。

私には無理ですね。夫が亡くなった時点でパニックだと思います。

愛してるとか　大好きとかなんてきれいごとではなく「どうやって食べていくの」

「どうやってこの子達を大きくするの」とわめき散らすでしょう。

イケメン浅井長政から鬼瓦のような柴田勝家が夫になることも所詮無理だし…

ほんと　戦国時代に生まれなくてよかったです。

そんなこんなと見ていたら列車の時刻が迫ってきて慌てて

「福井の観光アピールよろしくね」と柴田神社にお参りをして福井駅に戻りまし

た。