男ともだち
小学生の高学年から中学生くらいの時に
「異性の友達関係は成立するか」と議論したことが何度かあった。
私は「成立する」と思っていた。
私が尊敬していた担任の女性教諭が自分の体験として 男ともだちは成立したと
話してくれたし。
7年前に肺がんで亡くなった中学時代の男友達のひとりN君とは 本当に友達だった。
高校は別々だし その後も約束をしてあったことは皆無だった。
でもなぜか数年に一度 ばったり会って立ち話。
「彼女できた〜?」なんて言ったりして
「じゃあ バイバイ」って別れる。
結局N君は独身で亡くなった。
もう一人の中学時代の男友達K君とは もう少し微妙な関係。
高校も大学も別々。
たま〜に手紙を出して近況を報告したり 電話で話したり。
大学時代はK君の大学祭に遊びに行ってサークルの出店の手伝いをしたりして
周りの人たちからは彼女に見られただろうな。
でも 全くの友達。
好きとかという感情は無く 友達が女か男かの違いだけだった。
私が適齢期になった頃。
少し感情が変わってきた。
私 「私が30歳になっても結婚していなかったらもらってくれる?」
K 「はあ〜? わかった。。。」
最後の駒として確保したのだ。少し愛情が湧いてきたのだろうか。キープ男になった
その数か月後。
私は家人と出会いこの人が運命の人!と思い込み 30になる随分前に花嫁に・・・
キープ男のK君のことははるかかなたに。。。
そして今から12年くらい前。
ラーメン屋さんで順番待ちをしていたら 順番待ちの長椅子の隣の席に座っていたの
がK君だった。
奥さんとお子さん二人。それにご両親らしい人もいて 一家の大黒柱らしい風格が
ありつつも 結構しっかり者の奥さんのようで気を使ってるように見えた!
私も家人と息子と一緒。
K君とは一言の会話もせず 表情も変えず 見知らぬ二人のまま。
結婚をしたのは風の便りで聞いてはいたけどこんな形で再会するとは。。。
神様のいじわる。
結論!
私は男友達とは 女友達のように純粋に友達でいることは無理だった。
何の感情も湧いていなかったら奥さんがいようが 主人がいようが 何の躊躇もなく
話せるはずだから。