老い

金曜日の朝 福井に帰り 

体調不良の母の様子を見に実家に行ってから 

再入院した父の病院へ行ってきました。

二人を見た率直な感想は 

「父も母も もう老人なんだー」でした。

仕方のないことです。 81歳と74歳の立派な老夫婦です^^;


父は入院した日からずっーと絶食が続いていて 点滴のみの栄養補給。

腸が全く働かない状態らしく 食物を入れることが出来ないそうです。

予定では 明日6日から重湯がでることになっていますが 予定通りにいくかどうか。

そんな状態なので 先のことが全くわかりません。

有難いのは 辛くて唸っているわけでも無く 付き添いが必要なわけでもないことです。

ベットに寝ながら点滴をして 涼しいお部屋でオリンピックを見ています。

私が行ったときは 看護師さんに血圧を測ってもらっていました。

そして 孫のような若い看護師さん相手に 楽しそうに会話しているのです。

さすが白衣の天使の看護師さん。

嫌な顔ひとつせず 血圧を測っている間中 父の話し相手になってくださいました。

私の方が

「オイオイ!血圧を測っているのにしゃべっちゃいかんだろ!」と言いたくなるくらい。

そんな父を見て少しほっとしました。

しかし 寝たきりだとどうしても足が弱ってしまいます。

ただでさえ 随分足腰が弱っていたので この入院で歩けなくなっては困ります。

点滴をしながらでも歩くことは出来るので 父を誘い 廊下を散歩しました。

点滴スタンドに寄り掛かるようにゆっくりゆっくり歩く父を見守りながら

こういうことが『老い』なんだと思いました。


2時間くらい病院にいて また実家に寄り 母に父の様子を報告です。

私の話を聞く母の表情は とても疲れているようで 顔色も悪く まだまだ

回復していないなという感じです。

額のしわが 今までよりくっきり見えるのは 疲れではなく 

これも『老い』なのでしょうか。


誰にでも絶対に人生の黄昏どきがやってきます。

この風景のように美しく黄昏ていけたら 幸せな人生だったと言えるのでしょうか。

(以前に綺麗な風景だったので 撮っておいたものです)

と ここまでブログを書いたら 姫から電話。

「外見て! 虹よ!」

ベランダからこんな虹が見えました。

雲と雲の隙間にほんの少し だけどくっきりと虹が見えました。


このブログの最後は この言葉

『両親が老いたことを認め 老人になったんだということを受け入れて 

 この先のことを考えていかないといけないな。』で締めようと思っていたのに

姫からの虹の電話で一気に気分が明るくなり こんな陰気な言葉でブログを閉めるのは

やめました。

この言葉に変更です。

『今まで幸せに歩いてきた人生 この先向かう道だって 幸せだと信じて

 歩かせてあげたい。

 虹の向こうは何があるんだろ〜ってワクワクするようなそんな気持ちで・・・』


姫の電話で調子が狂った今日のブログでした^^;


注)姫とは 私のマンションに住んでおられる 優雅な独身マダムです。
  私のことを妹のように可愛がってくださり 何かと面倒を見てくださいます。
  強いてあげれば ご自分中心で地球がまわっているような方なので
  ちと 厳しいときもあります^^;